三十路だけど公務員辞めてきた。

30歳にして市役所を退職した元公務員のブログ。主に役所の裏側や退職について。

コインチェックが再開したことだし仮想通貨の思い出を語ろうと思う。

コインチェックが新規口座開設と一部仮想通貨の入金・購入のサービスを再開していたみたいですね。
corporate.coincheck.com

せっかくなので、仮想通貨(暗号通貨)の思い出を語ろうと思います。

今だから言う。あのときの私は狂っていた。

目の前のディスプレイには、預金通帳では見たこともないような8桁の数字。もはや正常な思考力が保てなくなっていた。

仮想通貨は楽して儲かるツールだった。

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私が仮想通貨を購入した切っ掛けは、イケダハヤト尊師の有料noteでした。

今では解約しているからどういう内容になっているか分かりませんが、当時は月額500円で毎日ちょこちょこ文章を投下してくれるから面白かったです。
(たぶん今頃は「ブログオワコン」という話題になっていることでしょう。)

尊師がやたらと仮想通貨を勧めるので、私も次第に興味を持ち2017年の年の始め頃にZaifやCoincheckに口座を開設し、Bitcoin(ビットコイン)Xem(ネム)ETH(イーサリアム)MONA(モナ―コイン)を買い漁りました。

当時はBTCが10万円、Xemが0.1円、イーサリアムが36,000円、モナ―( ´∀`)が100円ぐらいでした。

それらが12月のクリスマス近くになると、一気に値段が跳ね上がっていたのです。

それぞれ一番高い時期で、BTCが200万円、xemが180円、イーサリアムが140,000円、モナ―が2,000円ぐらいだったと思います。

モナ―コインなんて一時的に謎の高騰をして、一時は私の全仮想通貨財産の半分を占めるようになっていたぐらいです。(あの時、売っぱらってりゃ良かったんですけどねぇ...。)


ミリオネアの夢を見るようになった自分は次第に欲をかくようになり、海外の取引所でマイナーなコイン、いわゆる草コインを購入し始めました。

主に海外の取引所で使っていたのは、Binance(バイナンス)やBitrex(ビットレックス)といわれる取引所です。

Bitzenny(ビットゼニー)やイケハヤ尊師のゴリ押しするXP(エックスピー)というマイナーコインは、購入できるだけではなく自宅でマイニング(鋳造)も出来る、つまり勝手に増やせるコインでした。

私も幾ばくか購入し、素人ながらもいっちょ前に自宅のPCでウォンウォンやってました。

そのとき少しでもパソコンの反応が遅くなれば、気が狂わんばかりになっていたあの当時の自分は本当におかしかったね

思えばあれで、自宅PCちゃんの体調を悪くしたのかも...。 人間相手だったらDVだ。

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一方でツイッター界では、自称丸の内OLさんやイケハヤさんのようなインフルエンサーが大暴れし、各種ブロガーやアフィリエイターは推しの仮想通貨のために他のアルトコインにマウントを取ったりポジショントークを繰り広げたりするという中々にカオスなツルハシウォーズ状態でした。

自分も、当時使っていたツイッターのアカウント名に「@仮想通貨」なんて付けていました。いっぱしの投機家を気取っていたのだと思います。
(思えば、これらの一連の騒動でだいぶ労働意欲を削り取られたのかな...、という気もします。)

けれども、カオスはカオスなりに楽しめる状態でした。

少なくとも、祭りのような狂乱と楽しさがそこにはあった。

とあるアフィリエイタ―さんの主張

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ちょうどブロガー界隈が仮想通貨で盛り上がっていた頃、とある有名なアフィリエイターさんが仰っていました。

「仮想通貨を楽して儲かるツールの如く言う人がいるけど、情報を素早く摂取して勉強して仕組みを理解してその上でリスクを覚悟で投資しているのだから、仮想通貨で儲けた人たちは決して楽して儲けている訳ではないのだ。」

......そうでしょうか?

少なくとも自分はたまたま購読していたイケハヤさんのnoteが切っ掛けで、たまたま仮想通貨を購入し、購入した仮想通貨がたまたま値上がりしただけのことです。

努力」とか「勉強」とか「リスク」なんて大層なものとは、一切関係無いと思っていました。

只まあ、そう言わないと世間の人様が納得しない部分もあるのでしょう。フォロワーが多い人は大変です。

あの当時は「俺たちけっこう真面目にやってるだけなんだぜ。」というアッピールを、あの界隈から感じていました。

私はむしろ、面白そうだから食いついただけなのに、「努力」「情報」「投資」なんて言葉を並べたら、逆にそれらの言葉に対する冒涜かな...、と思っていました。

「...だがヤツは......弾けた。」(※コインチェック社のXEM流出事件の事です。)

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コインチェック社の歴史的GOX(ゴックス:2014年に起こったマウントゴックス社による仮想通貨流出事件*1を切っ掛けとする、仮想通貨流出事件を指すスラング)により、私のミリオネア計画は弾けた泡のように四散しました

MOTTO!! MOTTO!! と欲張ったせいで現金化は一切しておらず、大損もしなければ得もしていない状況です。

そういえば購入した仮想通貨を売らずに保持する、「ガチホ(ガチホールド)」という怪しい単語も流行っていましたね。

あんな言葉、現実で使ったら別の意味に取られます。


それにしても、全国のお茶の間に流れたあの光景。コインチェック本社の前に並ぶ、サービス利用者の列は悲壮でした。ゾンビ映画かと思ったもん。

......葬式とは、ああいう状況を言うのだろう。まさに「火葬通貨」。


決して低くない売買手数料をコインチェック株式会社に納めていた上に、預けていた暗号財産を盗まれる。

同じXemの売買を行うなら、(当時)テックビューロ社の運営していた「Zaif」で十分だったのに
(その「Zaif」ですら、先日ゴックスされましたが。)

どうして、わざわざコインチェックでXemの売買をしていたのでしょうか? たぶん年末にやりまくっていたCMのせいです。

「仮想通貨」が僕らに教えてくれたこと。

まずはその「実力」という幻想をぶち壊せ。

高額納税者にはなり損ねましたが、仮想通貨の一連のブームは私たちに大切ことを教えてくれました。

1つ目は、「実力」と思われていることがいかにモロい幻想であるかということです。

実力やマネーリテラシーは関係なしに、人は偶然で大金を手にしかねない、あるいはその逆もあるかも知れないということを学びました。

努力や勉強によって自らの能力を高めることを否定する訳ではありません。

ただ、それらによって得られた結果を後押ししているのは「地の利」「時の利」といった「たまたま」に依る部分も大きいのではないか、と思うようになったんです。


例えば、仕事や職場では、たいてい最初からいた人の方が習熟していて仕事が出来ます。

その先にいた人は努力や勉強もしたし、ツライ経験もあったかも知れません。

努力自体は否定しないけれど、努力する時間を後から来た人に比べれば先に多く与えられたというアドバンテージはあるはずなんです。

だからこそ自分の努力に奢らず、「時の利」や「たまたま」に感謝してもいいんじゃないかなー、と思います。

「ひろゆき」が教えてくれた「たまたま」の意義。

元2ちゃんねる管理人である「ひろゆき」こと西野博之さんも、著作の中で似たようなことを仰っていました。

・・・ヨーロッパの国が歴史的勝者になれたのは、「個人の才能」ではなく「地理的環境」が原因でした。(中略)
つまり、「たまたまその大陸にいたから」というのが超重要になります。
引用:「働き方 完全無双」〔西村 博之〕(大和書房)(P47)

 僕が2ちゃんねるで成功したのも、似たようなサイトを作っている人がたくさんいた中で、「暇で続けられた人がたまたま僕だけだった」という結果だと思っています。
引用:「働き方 完全無双」〔西村 博之〕(大和書房)(P47)

これらの引用文の前半で述べられているのは「地の利」、後半で述べられているのは「時の利」についてです。

話は変わりますが、「三国志」で有名な三国時代が長引いたのも、三国で最弱の蜀が選りに選って一番攻めづらい地域に国を構えたから、という説もあります。

それだけ、「いつ、どこにいたか。」は重要です。けれど個人の努力ではどうしようもないこともある。

逆に言うと、この辺を感覚で知っていないと、努力できない人や努力しても出来ない人対して冷たくなりがちになってしまいそうです。

しかしヨーロッパや三国志の話から考えると、おそらく「時の利」、「地の利」を一番意識できる学問は軍事研究

多くの日本人にとって、まだまだ馴染のないものです。

目に見える金額よりもお金を扱うマネーリテラシーが大切。

なぜ今の私の手元に1000万円が残っていないかというと、大金を扱うだけの十分な実力が当時の自分にはなかったからです。

「たまたま」購入した仮想通貨が値上がりしたまでは良かったのですが、タイミングを見極めて現金化することが出来ませんでした。

これも「たまたま」売っぱらっていたら、お金持ちだったのですけどね(現金化しても雑所得になるので、仮想通貨って現金化しにくいのです。)。


いつも「時の利」に頼り切っていないで、自身の実力を身に付ける必要もあります。

先ほど言っていたこととは矛盾するよう聞こえるかも知れませんが、「地の利」や「時の利」が生きるのも 最低限の知識や実力があってこそです。


結局は「大金よりも、大金を生み出すノウハウや術を知っている方が重要。」ということです。

その辺に転がっていそうな意識の高い言葉で〆になりますが、実質ほぼ損失ナシに、この言葉を裏付けるような経験と感覚を得られたのはラッキーだったと思っています。

仮想通貨よ、ありがとう!

*1:実際にはシステム的な以上による流出ではなく、自作自演という疑いがある。