三十路だけど公務員辞めてきた。

30歳にして市役所を退職した元公務員のブログ。主に役所の裏側や退職について。

私が公務員退職を決意した理由③ アナログ主義と謎のデジタル縛り編

今回は、

〇ハンコスタンプラリー 

〇マイナンバー取り扱い業務

以上をやりたくない人は役場の職員にはならない方がいいです、という内容です。後半でマイナンバーの話になります。

公務員は判子がいのち!

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まず判子です。公務員は「紙」と「判子」の世界です。役場に勤めていれば判子を押すための欄が並ぶ決裁欄が、親の顔より見慣れた光景になります。

起案をする際はもちろん、報告をする際にも「~してよろしいか」という文言を添えて決裁を回します。

係長から課長、時には部長や市長まで決裁をもらいます。基本的には起案文を回す文書作成者の職員が、自分でラスボス(課長や市長)まで決裁をもらいに行きます。

しかしここで問題が一つ、役所の管理職の中には、部下以上に休む人というのが必ず一定数います

そして決裁は必ず順番で貰うものであるため、休んでいるからという理由でその休んだ上司を飛び越えてのワープ決裁は原則としてありません。

つまり管理職の方にはあまり休まないでほしいということです。時折イケハヤ先生が記述する「上司が休みで決裁待ち」とは、こういう状況のことです。

また、役所特有の非生産的行為としてメールの打ち出しがあります。

この「いともたやすく行われる非生産的行為」については過去記事で言及しているので、そちらを御一読ください。

www.taishoku-koumuin.com

いつまでもアナログなことをやっていられるか!という話です。

 

このパソコン、USBが起動しないぞ!!

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続いては逆に、ハイテクに頼り過ぎて業務がやり辛くなる事例を紹介します。

 私の勤務先では、原則としてUSBメモリを職場のPCで読み込むことが出来なくなりました。

これはやってはいけないというルールの話ではなく、本当にUSB端子のハード機器を差しても職場中のPCが反応しなくなってしまったのです。

もちろんセキュリティやウイルス云々のことを考えたら、職場のPCにむやみにUSB器機を接続させるのは良くないことであるのは分かります。

しかしハード的に一律使用不可としたため、デジカメの画像などもいちいち別の方法で業務用PCに取り込まなくてはいけなくなりました。

この一連の処理を仮にメール無害化と称します。

この処理に慣れるまでが結構面倒くさい上に、そういうシステムを取り入れるためにいったいどれだけのお金が掛かったのか非常に気になります。

また、職場の職員の中にはそもそも無害化のやり方を覚えるつもりが無い方もいらっしゃいます。

そのため、必然的に若手職員がそのメール無害化処理の担当となります。

 

マイナンバー...それは国民公務員を縛る謎のルール

そもそもこうなった切っ掛けは、マイナンバーです。

マイナンバーを扱うようになって、情報の厳格な管理が求められるようになりました。

私もマイナンバーの話を聞くようになった頃は、「国民が番号で管理される超ディストピア社会が訪れるのか…。」と多少はワクワクしたり期待したりもしました。

 

しかし実際には、自治体や事業所はマイナンバーの取り扱いに関する法規や事務手続きを新たに覚えなくてはいけなくなっただけです。

マイナンバー回収を始めマイナンバーに関するの業務の手間が増えました。

それで何か特別便利になったという実感はありません。システム改修にしても関連業者の受注が増えただけのように思えます。

もはやディストピアというよりはトラジェディー(tragedy)でありコメディ(comedy)です。やはり日本はエストニアのような電子管理社会には向いてないということでしょうか?